肺炎球菌ワクチンをお勧めする理由
肺炎を起こす細菌やウイルスは様々ありますが、肺炎球菌という細菌が、大人の肺炎の原因菌の25~40%を占めており、特に高齢者においては症状が重くなりやすいことが知られています。
また、肺炎球菌という名前の細菌ですが、肺炎の外にも、慢性気道感染症、中耳炎、副鼻腔炎、敗血症、髄膜炎などの原因にもなっています。
肺炎球菌によって起こる肺炎やその他の重症の感染症の発生数は、5歳未満と60歳以上で顕著に多くなっており、現在、肺炎球菌ワクチンの接種対象となる年代は、乳児期と65歳以上、となっています。
公費助成による成人用肺炎球菌予防接種
費用:1500円
接種ワクチン:23価莢膜多糖体ワクチン(ニューモバックスNP®)
公費助成による成人用肺炎球菌の予防接種は、対象年齢が定められております。接種の対象年齢の方には区役所より郵便で通知されます。
ただし、過去に23価莢膜多糖体ワクチン(ニューモバックスNP®)で肺炎球菌ワクチンを接種されておられる方は対象となりません。
※接種をご希望の方は、ご予約をおとりいたしますので、事前にお電話でご連絡下さい。
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2つの肺炎球菌ワクチン
肺炎球菌は「血清型」と呼ばれる多数のタイプに分類されます。主に感染症の原因になる血清型が30種類であるのに対し、肺炎球菌の感染を予防するために使用できるワクチンは、23種類の型に対応するワクチンと20種類の型に対応するワクチンの2種類があり、それぞれ長所と短所があります。
2つの肺炎球菌ワクチン種類 | 23価莢膜多糖体ワクチン (ニューモバックスNP®) | 20価蛋白結合型ワクチン (プレベナー20®) |
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特徴 | 高齢者の公費接種で使用されるワクチン。 活性化できる免疫系が限定されているため、免疫系が未熟な乳幼児には使用されません。 | 乳幼児の定期予防接種でも使用されているワクチン。 23価ワクチンよりも多様な免疫系を活性化させる効果があります。 |
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長所 | 対応する「血清型」が20価ワクチンと比べて23種類と多い。 年齢によっては公費助成の適応がある。 | 23価ワクチンよりも多様な免疫系を活性化させているので予防効果が強い。 20価ワクチンを先に接種し、23価ワクチンを後で接種すると、より強い予防効果が認められています。 |
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短所 | 免疫系の活性化が少ないため、接種から5年を経過すると十分な予防効果が見込めなくなるとされており、予防効果を保つためには5年を超えると再度の接種がすすめられています。 | 対応する「血清型」が23価ワクチンより少ない。 成人に対する公費の補助がない。 筋肉注射のため注射時の痛みや注射後の筋肉痛がでやすい。 |
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料金 | 自費接種は1回6800円 板橋区の公費接種は1500円 公費の適応は初回の接種のみ | 自費接種のみ、9950円 再接種は不要 |
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※接種をご希望の方は、ご予約をおとりいたしますので、事前にお電話でご連絡下さい。